最後の時を迎えるまで
どれだけの人が僕の事を覚えているだろうか
どれだけの人に僕の事を覚えていて貰えるだろうか

懸命に生き
少しずつ存在を証明し
何かを残せるだろうか

無数の針の中から見つけて貰う為に
何をすべきかをずっと考えている
どう生きるかをずっと考えている

それは果てしない難問で
答え等どこにも無くて
正解もどれだか分からない

それでも何かを残したいと
生きた証を残したいと
歩んだ足跡を残したいと
誰かに覚えていて貰いたいと
足掻いてもがく

迷子になった未来を探し
暗闇に飲み込まれない様に
無様な姿を曝け出す

「コチラヘオイデ」
死神が手招く
悲劇的な死でも迎えれば記憶に残るだろうか

「コノテヲオトリ」
悪魔が囁く
惨忍な罪でも犯せば記憶に残るだろうか

そうだ歌を唄おう
誰かの心を揺さぶる歌を

そうだ絵を描こう
誰かの心に残る絵画を

そうだ傷を残そう
誰かの心を抉る傷を

そうだ罪を犯そう
誰かの心に圧し掛かる愛を

全ては僕が生きた証の為に
最後の時を迎えるまでに

誰かの心を喰らい尽くそう
それが証明になる

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