この世界に生れ落ちて
僕は絶望した
嘘に溢れ
人が人を騙し
利用する
誰もが自分の利益を一番に考える
誰もが自分の命を一番に考える
何故だろうと、僕は考えた
きっとそれは心があるから
きっとそれは感情があるから
それは素晴らしい事なのか
それとも悲しい事なのか
もし心がなければ、感情がなければ
無になれば
嘘は生まれないだろう
人は自分を良く見せようと、嘘を吐く
人は自分の過ちを隠そうと、嘘を吐く
それは心があるから
だから僕は、魔女にお願いをする
全ての人間から、心を奪って欲しいと
全ての人間に、呪いをかけて欲しいと
僕は世界を無に変えた
全ての人間は人形になった
人形は笑わない
人形は泣かない
人形は怒らない
とても退屈な世界になった
だけど美しい世界になった
僕はこの世界を、魔法瓶に閉じ込めた
さぁ、次の世界に生れ落ちよう
今度はどんな絶望が待っているだろうか
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