恨み妬みも積もり
全てが歪み始めた
週末の午後
ふと己の愚かさに気付く
だが他者は気付かない
ここは煉獄だ
熱く嫉妬が燃え滾る
蹴落とそうと必死だ
蟻の巣地獄から這い蹲る
それが如何に無意味か
悟頃には灰となる
だが私は気付く
脳味噌を冷却し
氷の塊に喰らい付き
冷静さを取り戻す
静寂の中で見付けた花に
心を奪われた時の様だ
何とも穏やかで
心の中ではクラシックが流れる
無駄な争いをした
無駄な体力を使った
無駄な気力を使った
私は一人夕日に咽ぶ
私は私だ
他者とは違う
否、違って当然なのだと
煉獄の炎はかき消され
氷河期が訪れる
あゝこの世は広い
空を眺め呟く
私はまだちっぽけな蟻なのだ
羽が生えるまではまだ時間が掛かる
熟さぬ青い果実
可能性は何処までも広がる
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