恐怖に押し殺される
無数の不透明な不安な世界
僕は裸で放り込まれ
守る術を知らない
どう歩くのか
どう話すのか
どう見るのか
どうする事も出来ず
その場に蹲った
冷たい風が吹く
肌に沁みる
恐怖が押し寄せる
身の毛がよだつ
悍まし恐怖が
小刻みに震える体
失って逝く感覚
鳥肌が立ち上がり
これは悪夢なのだと
己に言い聞かせた
今目覚めよ
目の前は明るい
希望の光に照らされる
輝かしい空
如何せん
現実は無慈悲で
どんよりと曇った空に
禍々しい暗闇が立ちはだかる
僕は少しでも穏やかに
心安らげる様にと
子供の頃の縫い包みを抱いた
懐かし匂い
懐かしい感触
あの日が蘇る
無邪気だったあの日が
少しの安堵と
少しの休息
背中合わせの恐怖と
僕は今日も生きる
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