偶然にも見える必然よ
その綻びはどこから来る
積み重ねた罪から来るか
無意識から産まれるか
神の意志なる物か
どこで履き違え
どこで読み違え
レールから外れた汽車
汽笛を鳴らしながら嘆く
見付けて欲しいと
ここに居るよと
戻るべきはどの道か
月日を数え数え歌を唄う
一つ、星屑が燃え
二つ、稲光が走り
三つ、空が落ちた
旅路の果てに渦巻く
後悔と懸念に満ちた潮
溺れて逝く人魚達
泡になる前に腐って悪臭を放つ
時計の針は巻き戻せない
森羅万象に願わねば
戻す事など出来ぬ
森羅万象等居らぬが
元のレールに戻ろうと
消えそうな遊園地を目指し走る
狂い回るメリーゴーランド
蹄の音に耳を傾け
全ての五感で道に戻る
罅割れは戻らないが
修復は可能なのだと学び
補正を掛ける様に赤色で濁す
塗り潰された色は黒だったが
深みを増し人間臭さを隠した
これが大人になると言う事なのだろうか
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