一人が寂しいと
皆の輪に入りたいと
狐のお面を被り
一列に並ぶ前ならえ
皆一緒
皆同じ
今度は個性が欲しいと
狐のお面を外し後ろ向け
又独りぼっち
間が欲しいと嘆く
友よ共にお面を外そう
友よ共にお面を被ろう
友何ぞ居らぬ
孤独の獣は遠吠えを上げ
地に落ちた椿の花の様に横たわる
同じ物が欲しい
全く同じは嫌だ
難問が解けず
頭を抱えて
常世に滅入る
遠くで提灯の灯を見た
狐の嫁入り行列
あゝ又一人
失った
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