舞堕ちる桜の花弁の雨
美しく彩られた薄紅色の空
とても温かく
とても穏やかに・・・揺れる風・・・
悲し気に佇む彼女は見上げ
寂し気に見つめる桜は陰り
夜光と共に息が芽吹く
彼女は何を想うのでしょうか?
誰を・・・想うのでしょうか?
儚く舞い散る花弁と共に
冷たく滴る彼女の涙
何の為に・・・誰の為に・・・
それは彼女の為に
彼女は彼女の為に悲しみ
彼女は彼女の為に嘆き
彼女は彼女の為に想い・・・
・・・涙を流す・・・
彼女の為に誰もしてはくれない事を
自分自身の為にする
訪れる春に交事さえ出来ず
永遠の冬を過ごし続ける彼女
氷の様に凍え切った、彼女の周りに咲き誇る桜は
より一層彼女を美しく・・・儚く魅せる
其処は狂歌の舞台上[0回]
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