清くあろうと願えど
仙人にはなれずに
憎しみばかりが勝日々
この世に未練など残さず
清々しく逝こうと思えど
忘れられぬ思ひがある
何て未熟で幼き己
成熟した大人の心など持ち合させておらず
赤子の様に泣くしか出来ぬ
あれが欲しいこれが欲しいと
駄々をこねては虚しさが増す
悲しみに明け暮れる日々
戦く切なさに
気休めの言葉など要らず
只側で抱き締めて欲しいと願う
行く先も分からない
定めなど知りもしない
会いたくて会えなくて
戻らぬ時を憎む
叶えられぬ夢に
叶わぬ思ひがあれど
会いたくて会えなくて
流る涙は募る
散り逝く花弁よ
風に乗り羽ばたけるように
種を蒔き息吹くまで
旅にでもでましょう
いつかは咲くでしょう
願った思ひも彼岸も
美しく清らかに
若草の芽が顔を出す
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