この指とまれ小鬼ども
欲望に負けた情けない者
どの面見せて出向くのか
優しき心等持ち合わせていないが
辿り着く庭園は
余りにも美しく清く
剝き出しの牙も抜け落ちて腑抜けに
成り果てる
与えられし役割も
果たせぬまま進む未来
角などは早う捨てて
人間に戻りたい生物に
その目に映る蛇の道
乗り越える事すら出来ぬ過去
どの面下げて会いに行こう
まだ過ちを正せてはいないのに
懐かしき友に再会し
言葉が詰まり窒息死しそう
後悔ばかりが蘇り
君に言えない「ごめんね」の一言
小鬼は踊る
めくるめく時の流れに溺れ死ぬ
小鬼は歌う
失態とも言えぬ恥に悶え死ぬ
小鬼は廻る
運命に任せられぬ結末に苦悩死
因果の様だ
君と出会い別れを告げたあの日から
只の抜け殻になり
それでも記憶から消えない姿
欲望の果てに
小鬼に成り果てた哀れなかぐや姫
この指とまれ
未だ諦めきれない恋に縋る者よ
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