雷鳴の如く響く
雄叫び
それは苦痛の叫びか
喜びの叫びか
多分前者だろう
愛し、愛されたい
だが愛し方を忘れた
愛さなければ愛されない
愛でている猫なら居る
愛らしい
人間も愛らしいと思えたら
だが思えぬのだ
どんなに長所を探し当てても
思えぬのだ
気付けば醜さばかりが目に付く
顔に出来物を見つけただけで
失意していく
完璧な人間等いない
完璧な美
完璧な思想
完璧な人格
欠点があるからこそ人間なのだ
そこが愛らしいと思える様にならねば
生涯誰からも愛されぬだろう
雷鳴が轟く
悲痛な叫び
画家は完璧を求める
完璧な美を
芸術家は皆そうなのだろうか
他者に失意すると共に
己にも失意する
不の連鎖だ
愛は美しい
歪んだ愛ですら美しい
わたしは愛とは無縁の作家だ
だが愛を解く
愛について綴る
理想の愛
幻想の愛
無慈悲な愛
愛に焦がれるからこそ
最悪の愛を語れるのだ
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