君の為に出来る事を探そうと
身を削ってみた
雨の日も、風の日も
君に為に心を燃やし
心を費やし
心を削り
心を擦り減らし
心を殺し
心は灰になった
そして気付いた事がある
あゝ無駄なのだと
どんなに心を犠牲にさせても
君の為には何も出来ないのだと
だって君は満足等しない
貪欲な生き物だったのだから
大食いの狼は常に腹を空かせ
貪欲で欲深い
僕の心をパクパクと喰い
擦り減らして逝く
僕はいつしか心の無いお人形にされ
君の可愛い操り人形になる
心が無いなら平気だよね?
そう思ってお人形になったけれど
狼はまだまだ満足しない
今度は手足を喰われる
血液を飲み干される
僕の体も擦り減り
そこに待っているのは死と言う花束
真っ赤な彼岸花が咲いた時
僕の魂も擦り減り
完全なる消去に
完全なる削除に
存在が消されてしまう
あゝその前に
君を殺しに行くよ
僕の為に出来る事は
それだけだから
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