ある処に小さな町がありました。
町の中には女性ばかり。
女性しか住んでいない町でした。
ある日一人の男が、女性ばかりの町に足を踏み入れました。
すると男は町の女性達から、石を投げつけられ、罵声を浴びせられました。
男は慌てて町から逃げ出します。
ある別の日も、別の男性が町に足を踏み入れました。
すると今度は、女性達からは歓迎をされ、ご馳走を振舞われました。
何故最初の男性と、こんなにも対応が違うのでしょうか?
不思議に思った町に住む少女は、母親に訪ねてみたした。
すると母親は笑顔で答えます。
「美しくなかったからよ。」と・・・。
少女は更に尋ねました。
何故美しくなければならないのかと。
すると母親は、また笑顔で答えました。
「
美しさが全てだからよ。」
と・・・。
町を見渡してみると、どの女性も美しい者ばかり。
それは外から来る美しい男性ばかりを、迎え入れていたからです。
そしてそれは、逆に美しい女性ばかりが住む町を目当てに訪れる男性も多いと言う事。
男性も女性も、美しさを求めてこの町に集まります。
本当に、美しさが全てなのでしょうか?
子を生した女性は、皆夫であるはずの男性を後に町から追い出していました。
そこは女性だけの園。
美しい女性ばかりが集まる、残酷な園のお話。
[1回]
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