真っ白な雲の上を歩く
ふわふわと浮いた体は重力も無視し
心地よい一時だ
何かを探すわけでも
何処かへ向かうわけでも無く
目的も無く只歩く
いつしか空に星が散らばり
月がぽっかりと昇る頃
足元から真っ逆さまに地上へと落ちるだろう
それは目的地へと到着したわけでも
飽きてしまったわけでも無く
夜空に追い出されてしまっただけだ
何の為に雲の上を歩いたか
今地上に降り立ち問いただす
きっと逃げる為に歩いていたんだ
全てから、この世界から
それ程までに地上は生きづらく
それ程までに雲の上は心地よい
明日また歩こう
全てから逃れる為に
一時の幸せを噛み締める為に
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