♪蝶歌美詠堊城♪
自己満足の詩集ブログです(=゜ω゜)ノ livedoorからのお引っ越しwww 基本ダークな詩が中心です(=゜ω゜)ノ たまに短編やら掌編やら小説も書きますm(__)m 最初に★入城案内★を読んでくれると嬉しいでつ(=゜ω゜)ノ
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魔
2022/05/07 [Sat]
魔が差しただけだ
殺人鬼はそう言う
魔が差して殺した
その他に理由は無い
否、それが理由か
「魔が差した」
誰にでもあり得る
明日はお前が殺人鬼だ
明後日は母親が殺人鬼だ
鬼が人を殺す
鬼は食す
人ならば人肉か
否、人生を食す
殺し人生を奪う
人生を食す
その快楽に溺れ
又魔が差すのだ
雨の中
街の中
いつでもどこでも
魔が差す
麻薬とも言えるだろうか
一度味わえば侵食されてしまう
殺人と言う麻薬
「味わってはいけないよ
決して一度だって味わってはいけないよ」
殺人鬼は囁く
今ふと脳内よ過った
「殺してみようか」と
[0回]
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http://utau.kagome-kagome.com/Entry/373/
魔
詩
白雪姫は目覚めない
2022/04/15 [Fri]
歌を唄おう
君の為に
唄を歌おう
僕の為に
歌声は風に乗って
小人を連れて来るだろう
六人の小人が肩に圧し掛かる
生理的欲求
安全欲求
所有と愛の欲求
承認欲求
自己実現欲求
超絶的自己実現欲求
全てを受け止めて
凝縮された真っ赤な林檎
一口食べれば悶える旨さ
そうして眠りに就いてしまう
目覚めの口付けはシナモン味で
少しスパイシーな方がいい
我儘ばかりの君の為
僕だけがずっとナイトでいよう
君の為に歌おう
僕の為に唄おう
リズムに乗って
森は踊る
欲望も踊る
[0回]
http://utau.kagome-kagome.com/Entry/372/
白雪姫は目覚めない
詩
偽りの女神
2022/02/16 [Wed]
アナタは覚えていますか?
ワタシに言った言葉を
優しい言葉を掛けてくれた
優しく接してくれた
アナタは女神の様でした
一度の過ちで
アナタは悪魔に豹変しましたね
ワタシに語り掛ける事無く
周囲に弾圧を掛け
物言わぬ攻撃で傷付け
私アタシを死に追いやりました
愉快に笑うアナタ
その微笑むは出会った当初と変わらず
女神の様でした
偽りの女神よ
今ワタシは死神になっていおります
もすうぐアナタを迎えに行きます
アナタの子諸共に
砂時計の砂は全て落ちる頃
アナタの命の朽ち果てるでしょう
その時は
ワタシがアナタを迎えに行きます
地獄へと誘いましょう
素晴らしき罪と罰が待っております
拝啓、偽りの女神様
この度は首を長くして待っておりました
美しき悲鳴の歌声をお聞かせ下さい
[0回]
http://utau.kagome-kagome.com/Entry/371/
偽りの女神
詩
信実の歌
2022/02/06 [Sun]
食べて吐いて出す冒涜
飲んで出して吐く背徳
拒絶せよ
否定せよ
神意は底に
真意は其処に
唇からは嘘が零れる
吐く(つく)嘘は吐く(はく)息
芽吹けよ真実
返り咲け信実
悍ましき人間よ
浅ましき人間よ
塗り固めた笑顔は崩れ
仮面の下にどの面を晒す
天空の糸は切れた
突き落された牢獄に
永久の悔いを噛み締めろ
美徳に生きよ
美称に微笑み
美声で唄え
信実の歌
[0回]
http://utau.kagome-kagome.com/Entry/370/
信実の歌
詩
美称
2022/01/25 [Tue]
美しくありたいと願う君は
全てを欲した
欲望は渦巻
溢れ出て
止まる事は無い
満足する事も無く
やがては周りを妬む
己より美しい者は喰らい
口元は血の紅を引いた
美しさは罪であり
罰である
そう言って
己より美しい者は
殺めた
その掌の上で転がる目玉は
生者の時よりも輝き
君は余計に憎んだ
妬み、憎しみで塗り固められた君は
誰よりも美しくなったのだ
血塗られた美貌よ
深紅の月に照らされ
闇夜を彷徨う
今宵も血を求めて
[0回]
http://utau.kagome-kagome.com/Entry/369/
美称
詩
小説家
2022/01/18 [Tue]
消えて逝く思考
頭の中は真っ白で
マショマロが浮かぶ
水溜まりを踏んで弾ける水滴
そんな弾けた発想も無く
天井だけを見つめる毎日
僕は何処に向かい
何処へ行くのだろうか
何を求め
何を欲しているのだろうか
気付けば月日は流れ
目の前には大きな玉手箱があった
蓋を開ければアイディアが入っているだろうか
それとも老人になり今より思考が死ぬのだろうか
僕の手は瘦せ細り
万年筆さえ重く感じた
原稿用紙すら重い
もしかしたら僕の心が重いのか
どちらかは分からない
思考の止まった僕は
何も考えずに玉手箱を開けた
中は空っぽだった
僕の頭の中と同じだ
後幾年空っぽの状態が続けば
僕の脳は活性化されるのだろうか
名も無き小説家の
憂鬱な日々は続く
[0回]
http://utau.kagome-kagome.com/Entry/368/
小説家
詩
センチメンタル
2022/01/07 [Fri]
溜息は綿菓子になればいい
涙は金平糖になればいい
甘くて甘くて
愛らしくて
センチメンタルな気持ちも消えてしまうでしょう
きっと歌でも歌い出すでしょう
メレンゲの気持ちに変わって
白いワンピースを閃かせて
子猫と一緒にダンスをするわ
小鳥の聖歌隊も来てくれる
あゝ何て楽し気で
あゝ何て愚かしいの
脳味噌に枯葉でも詰まっているのでしょうか
私は厳格で頭脳明晰な乙女
黒縁眼鏡をして分厚い本を読むの
浮付いた事等興味は無いわ
恋だの愛だの馬鹿々々しい
センチメンタルになるのは季節のせい
決して誰かを思ってでは無く
あの物語の冒険の続きが気になるから
メレンゲ何て溶けて消えてしまえばいい
私は進む、突き進む
我が道を
あの子は血の入ったチョコレートをプレゼント
あの子は髪の入ったクッキーをプレゼント
私の爪を煎じて飲ませてあげたい
あゝ何て馬鹿々々しくて
あゝ何て羨ましいの
恋する乙女はセンチメンタル
「秘密のお話をしましょう」
[0回]
http://utau.kagome-kagome.com/Entry/367/
センチメンタル
詩
他が為に死す
2021/12/31 [Fri]
私は私の為に産まれ
私は私の為に生きる
そして死に逝くのだ
他が為に歩む道等無い
それにも関わらず
他が為に傷付き
他が為に涙する
それは弱さか愚かさか
分からぬ己が哀れなのか
誰かは言うだろう
「それは優しさ」
だと
だが私には弱さなのだ
愚かさなのだ
己の犠牲は何の為だ
己の道を行く為だ
だが私は他が為に傷付く
虚しい、そして儚い
淡い夢の様だ
恋をする女学生の様だ
人間の脆さと弱さが剥き出しになり
裸で横断歩道を歩いている様だ
屈辱で、侮辱であり
私には許し難い
己が許し難い
行くとし生ける者よ
己の為に生きよ
己の為に泣くがよい
他者は所詮他者
愛すべきは己なのだ
[0回]
http://utau.kagome-kagome.com/Entry/366/
他が為に死す
詩
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