[0回]
嘘に嘘を固めて
嘘に嘘を塗り合わせて
出来上がったモノが世界
この世は嘘に溺れている
いつしか嘘が当たり前になり
気付けば自分も嘘を吐いていた
馴染んでしまったこの世界に
意義を唱えるモノも居る
だがそれすらも嘘と捉えられ
唱えた名声は嘘とされた
真実は何処の世界に落としたのか
知る由も無く
興味すら無く
探そうともしない
[1回]
深紅に燃える花弁
何に怒り
何を憎むのか
それは激動な愛情に飢え
そして劇場な愛情を求める
欲した物が手に入らずに
駄々をこねる赤子の様に泣き散らす
花弁も又、撒き散らす
深き憎しみと愛情の狭間で揺らめき
まるで人魚姫の様に苦悩する
ならば一層泡になって消えてしまえれば
どんなに心が楽だろうか
知りながらも
今日も真っ赤に怒る花弁
[2回]