忍者ブログ
自己満足の詩集ブログです(=゜ω゜)ノ livedoorからのお引っ越しwww 基本ダークな詩が中心です(=゜ω゜)ノ たまに短編やら掌編やら小説も書きますm(__)m      最初に★入城案内★を読んでくれると嬉しいでつ(=゜ω゜)ノ
| Admin | Write | Comment |
プロフィール
HN:
小鳥 歌唄
HP:
性別:
非公開
職業:
自宅警備員
趣味:
無関心
自己紹介:
詩を唄います。
不思議な不思議なお話をご用意しています。
醜い醜い詩をご用意しています。
闇へとご案内致します。素敵な夢を見れるでしょう。
・・・多分ね。
長編小説
短編集等
最古記事
(04/09)
(04/10)
(04/11)
(04/17)
(04/18)
最新記事
(11/19)
(11/06)
(10/29)
(10/03)
(10/02)
カレンダー
11 2024/12 01
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
バーコード
ブログ内検索
共有
透明にも近い澄んだ水の色は、微かに水色をしていた
その色はとても美しく
とても透き通り

あの人の髪の色と同じ色をしていた

あの人の髪の色も又、澄んだ透明の様な色だが
微かに水色をしていた

とても美しく
とても儚げで
触れれば消えてしまいそうな程だった

何故あんなにも透き通った水色の髪をしていたのだろうか
それはあの人が人ではなかったからだろうか
それはあの人自体が、水から産まれて来たのか・・・又は水で出来ていたからだろうか

髪の色と同じ色の湖の中に佇む姿は
とても儚げで
とても切なく
触れれば壊れてしまいそうだった

もう一目会いたい
そう願い再び訪れた、名も無き湖

だがそこにあの人の姿は無かった・・・

厭きれるくらい通った
名も無き湖に
幾度となく季節を越え
幾度となく月日を越え
呆れる程に通った

それでも今一度会えないと言う事は、やはりあの時見たモノは幻だったのだろうか
それとも自身が求め、生み出した理想の幻覚だったのだろうか

だが確かにこの目に焼き付いている
透き通る様な水色の髪のあの人は
こちらを見て微笑んだのだ

まるでこの世を去る前に
誰かに会えた事が嬉しかったかの如く

それ程までにあの人の笑顔は・・・
瞳はとても穏やかだった

ならばあの人の最後を看取ったのは、自分だと言うことになるのだろうか

何とも皮肉で悲しいのだろう

水色の髪をしたあの人は、最後に自分に看取られ安らかに逝けたが
自分が始めてあの人に会った時は、あの人が絶つ時だったのだから・・・

願えど願えど
再び会える日等来ないと言う事だ

待てども待てども・・・

拍手[0回]

PR
                              
      
私の為に唄を歌おう
擦れる位小さな声で

貴方の為にも唄を歌おう
嗄れる位大きな声で

右手には赤い薔薇を
左手には白い薔薇を
二つの薔薇を黒いリボンで縛り付け

棺へと投げ込もう

また私の為に唄を詠おう
もう一度貴方の為に詩を詠おう

青い空は消し去り
蒼い夜空も消し去り
暗闇だけが存在を許される


棺の上に投げ込まれた二輪の薔薇は
弔いでは無く罵声の印

その中で眠る人は何をした?
何もしなかった
何もしなかったのだ
何もせずに只眠りについた

逃亡者には闇を
傍観者には罵声を

棺の中で眠る私よ
貴方に捧げる詩を聴くがいい

私は私の為に歌う
棺の中で眠る貴方の為に詠う

気付いている筈でしょう
棺の中の私よ

貴方は只の臆病者
闇を押し付け眠りについた
臆病者の逃亡者

私は貴方に罵声の唄を
貴方は私に憐れみの唄を

互いに捧げ弔おう

逃げ出した傍観者へ

拍手[0回]

                              
      
目覚める前に夢を見る
いつもと同じ
いつもと変わらない
夢を見る

そこには僕と君が居て
君と僕がいつも居て

君に触れるととても温かく
それはとても夢心地で
とても僕を苦しめる

目覚める前の君の夢は
目覚めた後も温もりを残し
目覚めても尚苦しめる

とても残酷な君に
僕から送ろう
とても愛おしい君に
僕から捧げよう

次に夢で出会う時は
君の体を真っ赤に染め上げよう

生温かい温もりを
僕の手の中に集めよう
きっと君はこう言うだろう

どうして?

僕はこう答えるだろう

もっと温もりを感じたいからと・・・

拍手[0回]

                              
      
君の為に摘んだ錆色の花
君が磨けば磨こうとする程、錆びて逝く

君の為に集めた七色の石
君が捨てれば捨てる程、輝きを益す

醜い物を愛でる君
美しい物を嫌う君

だから僕は、醜い物を沢山集めよう

醜く歪んだ心になるまで
沢山沢山集めよう

全ての物が醜くなれば・・・

きっと君は美しい物を愛してくれる

集めよう、君の為に
醜い物が、いつか美しい物で埋め尽くされる日まで・・・

拍手[0回]

                              
      
鳥は羽を伸ばし飛び立った
自由に空を舞う鳥を、地面に這う草は羨んだ

魚は水飛沫を上げ潜った
自由に水中を泳ぐ魚を、地面に這う草は羨んだ

逞しい足で大地を駆け巡る動物達
ライオンは鋭い刃で肉を切り裂き
兎は軽い足取りで飛び跳ねる
猪の群れは地鳴りを響かせ突進する

小さき生き物達も又、大地や空を自由に行きかう
蝶は美しい羽を魅せびらかしながら舞い
蟻は土の中に巨大な城を造り上げた
美しい光で暗闇を照らす蛍に
茂みに隠れ歌う合唱団の虫達

地面に這う草は只風に揺られ
それら全てを羨んだ

冬が訪れれば枯れ果て
春が訪れれば芽を出す
夏が訪れれば色味が増し
秋が訪れれば萎れて逝く

決められた事しか出来ず
飛び立つ事も、潜る事も出来ず

只じっとその場で繰り返す事柄に
地面に這う草は羨んだ

他のモノ全てを・・・

羨み羨み・・・そして又枯れて逝く

拍手[0回]

                              
      
世界は余りに広過ぎて
その存在は余りに大き過ぎて・・・

この厖大で広過ぎる世界の中に
僕と言う小さ過ぎる存在が座る椅子は
用意されていなかった

何処にも着席をする事が出来ず
ならば空へと居座ろうとしたが
丁度銀色の雨が降って来た

銀色の雨を一粒握り締めると
酷く鋭く冷たく・・・

立ち去れ

只一言言われた

偉大なる世界よ
厖大なるこの世よ

僕が座る席は無いのだと言うのならば

僕も又
この身をこの場に置く事を止めよう
正確には、否定し拒絶し忌み嫌おう

世界が拒絶をする前に
世界から拒絶をされる前に

僕がお前を拒絶しよう
そして否定しよう

地も空も
全てを忌み嫌おう
嫌えば嫌う程

不思議と銀色の雨は余計に降り続けた・・・


拍手[0回]

                              
      
君の為に出来る事を探そう
君の存在の証として

君の為に詩を送ろう
君は詠う事が好きだったから

君が好きだった物語も作ろう
君の為だけの物語を

君に捧げる絵を描こう
美しい色彩の世界を捧げる

だけど僕にはそれが出来ない

君が好きだった物全てが出来ない
君に捧げたい物全てが出来ない
君が作り上げていた物全てが・・・

それ等をしていたのは君だから
僕では無く君だから

僕には君がしていた事が出来ない
僕では君がしていたそれ等が出来ない

僕では君になる事が出来ない

それが酷く悲しい・・・

拍手[0回]

                              
      
その鳥は飛ぶ事を止めました
空には危険が多いと気付いたからです

その鳥は歩く事も止めました
地上にも危険が多いと気付いたからです

その鳥は生きる事を止めました
この世界自体が危険だと気付いたからです

私はその鳥の死体を土に埋めました
すると死体は土の中の生き物達に食べられてしまいました

鳥の姿は完全に無くなってしまいました

私は気付きました

存在自体が無くならなければ完全に危険の無い所へは行けないのだと・・・

拍手[1回]

                              
      
≪ Back   Next ≫

[44] [45] [46] [47] [48] [49] [50] [51] [52] [53] [54]

Copyright c ♪蝶歌美詠堊城♪。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material By 御伽草子 / Template by カキゴオリ☆
忍者ブログ [PR]